研究課題/領域番号 |
17K18747
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物性物理およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山下 穣 東京大学, 物性研究所, 准教授 (10464207)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 超低温 / 強相関電子物性 / 強相関電子系 |
研究成果の概要 |
本研究は市販の希釈冷凍機で到達可能な温度より低温の超低温領域(~1mK)まで強相関電子系研究を拡張するための技術開発と物性測定を目的とした研究である。本研究によって小型ポメランチューク冷却セルが完成し、そのテスト運転を行った。いくつかの問題から最低温度の確認には至らなかったが、これらの問題を克服するめどが立ったことで超低温における物性測定を加速させるという当初の目的をほぼ達成することができた。加えて、CeCoIn5における超低温測定からこれまでの温度領域では観測できなかった秩序相が観測できた。この結果により、超低温領域における物性測定を様々な物質に応用できる礎ができたと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
科学研究においてより低温までの研究を行う事は熱揺らぎに隠れていた物質の本質的性質を明らかにするためには必須である。市販の冷凍機で達成可能な温度より低温の超低温領域(~1 mK)での実験には様々な実験的困難があってこれまでほとんど行われてこなかったが、本研究成果はより簡易な方法で超低温を実現するものであり、この温度領域における研究の進展を加速させる結果である。さらに、超低温までのNMR測定からこれまで観測できなかった信号を得ることができ、様々な物質における超低温測定につながる成果である。
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