研究課題/領域番号 |
17K18794
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山本 順司 北海道大学, 総合博物館, 准教授 (60378536)
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研究分担者 |
吉村 俊平 北海道大学, 理学研究院, 助教 (20706436)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 炭素 / 同位体 / ラマン分光分析 / 分光分析 / 炭素同位体比 / 流体包有物 / ラマン / 二酸化炭素 / ピコモル |
研究成果の概要 |
本研究では,炭素同位体比から読み取れる事象の空間分解能を飛躍的に高めることをめざし,ピコモルレベルの極微量炭素に適用できる革新的な炭素同位体比分析法の開拓をめざした.炭素は物質の起源を探る上で重要な指標となっている.この分析に必要とする炭素量を少なくできれば読み取る領域の空間分解能を向上させることができる. 本研究ではまず,炭酸塩鉱物のリン酸分解によって二酸化炭素を生成させるガラスラインの作製を行った.次いで,冷却固化させた二酸化炭素(ドライアイス)のラマン分光分析から,炭素同位体比を測定することに成功した.これにより,極微量炭素の分光炭素同位体分析法を確立するに至った
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,炭素同位体比分析をピコモルレベルの炭素量で可能にする技術の開発をめざした.このような極微量炭素の同位体比分析法が確立すれば,局所抽出技術と組み合わせることで,炭素同位体比分析における空間分解能の限界を破ることができる. 本研究で開発した同位体比分析法は炭素に限定されるものではない.ラマン活性を持つ分子は多くあり,窒素や硫黄,酸素など,様々な元素に応用していくことが可能である.つまり,当手法は多くの元素に適用できる新たな同位体比分析法として発展する余地があり,既存の分析法では困難な局所および極微量物質に適した多元素同位体比分析法として普及していくことが期待できる.
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