研究課題/領域番号 |
17K18799
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
木戸 元之 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (10400235)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 海底測地 / 海底GPS / 海底間音響測距 / 海中音速 / 海溝型巨大地震 / 海底断層 / 音響測距 / 海底地殻変動 / GPS-A / ディファレンシャル / 波形読み取り / 地震 / 海洋科学 / 地球観測 |
研究成果の概要 |
海底での局所変動が予想される場所で、海底間の測距が困難な地形に対し、海面からの測距で変動を計測する手法を考案し、実観測を通してその実用性を検証した。日本海溝沿いの逆断層地形での観測で、手法の精度的な妥当性が確認され、同時に観測期間中の変動が無かったことがわかった。一方、紀伊半島沖に設置した機器による詳細な温度計測により、海域によっては本手法を用いても必要な精度が得られない場合があることも判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、従来の手法が適用困難な海底地形が急峻な場所でも局所変形の計測が可能となる新手法を提案し、実観測で実用性を検証するものである。考案した手法を適用した日本海溝の観測点では、理論的な予測に従った計測精度で変形のモニタリングに成功し、今後同様の場所に適用することで、海溝型巨大地震の予測に役立つことが分かった。一方で、海底付近の海水の擾乱の激しい箇所では必要な計測精度を達成できないことも判明し、事前に擾乱の度合いを把握した上で、適切に観測点を選択する重要性が明らかになった。
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