研究課題/領域番号 |
17K18803
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
西田 民人 名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (60313988)
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研究分担者 |
三村 耕一 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (80262848)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 有機地球化学 / 隕石有機物 / 分子レベル分析 / 核磁気共鳴スペクトル法 / 宇宙地球化学 / 有機物 / 高分子誘導体化 / 地球化学 / 高分子誘導体化法 |
研究成果の概要 |
隕石有機物のうち、溶媒で抽出可能な可溶性有機物(SOM)および不溶な有機物 (IOM)の分子種同定の新たな方法の検討した.隕石中SOM、IOMおよびIOMを加水分解物を非脂質性ポリカチオンと共有結合させた高分子誘導体をNMR法により構成する分子種の同定を試みた. 既報の隕石有機物に相当する試薬および隕石有機物試料の高分子誘導体化法の条件検討を行った.隕石試料中のIOMについて、N-ベンゾイルフェニルヒドロキシルアミンにより無機塩を可溶化することで高収率が得られた.分子量数百から数万の非脂質性ポリカチオン分子を隕石試料に適用し,核磁気共鳴法ならびに質量分析が適用可能となった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
隕石有機物の分子レベルの研究において、溶媒抽出物を酸もしくはアルカリ加水分解を行う報告例が多く、有機物の組成と存在量の報告例は得られるが、隕石内の有機分子の存在形態(重合度や分子量等)に関する情報を得られない.そこで本研究は有機物を化学反応性の高い非脂質性ポリカチオン分子と結合させ高分子誘導体として回収し,有機分子を高分子誘導体の官能基として、核磁気共鳴法による化学構造解析から、隕石有機物を構成する分子種を検出することを試みた。隕石有機物を網羅的に官能基として持つ「隕石有機物-非脂質性ポリカチオン高分子」は、隕石有機物の全体像の把握への発展と物質探索に新しい窓を与える端緒となると考えている。
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