研究課題/領域番号 |
17K18894
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐藤 久 北海道大学, 工学研究院, 教授 (80326636)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | センサ / 環境分析 |
研究成果の概要 |
大腸菌は糞便汚染の指標であり大腸菌群に変わる指標細菌として利用することが議論されている.現在の大腸菌数測定法は培地の作製,希釈,18時間以上の培養,陽性の判定作業など多大な労力を要する.昨年度,大腸菌簡易測定法の開発に成功した.そこで今年度は3カ所の下水処理水から10ヶ月に渡り下水処理水の大腸菌数を測定した.処理場Aと処理場Bでは,GUS活性と大腸菌数に高い正の相関がみられた.処理場Cでは相関は低かった.回帰式の関数は処理場ごとに異なった.この結果から,本法により処理場ごとにGUS活性と大腸菌数の回帰式を求めれば,それを検量線として終沈越流水中の大腸菌数を簡易に定量できることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸菌は糞便汚染の指標であり大腸菌群に変わる指標細菌として利用することが議論されている.現在の大腸菌数測定法は培地の作製,希釈,18時間以上の培養,陽性の判定作業など多大な労力を要する.本研究で開発した技術を用いれば、サンプルを液体培地の入ったマイクロプレートに添加するだけという極めて簡便な操作のみで希釈も必要なく、大腸菌数が100 MPN/mL程度およびそれ以上の最終沈殿池越流水であれば2時間で測定が終了する。本技術が普及すれば世界中で頻繁に下水中や河川水中の大腸菌数を測定することができるようになる。
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