研究課題/領域番号 |
17K18906
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
渡辺 幸三 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (80634435)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | デング熱 / ネッタイシマカ / 次世代シークエンサー / トランスクリプトーム / 生態疫学 / 次世代シークエンシング |
研究成果の概要 |
デング熱はネッタイシマカ等の蚊が媒介するウイルス感染症での感染環により流行が拡大する。本研究は,次世代シークエンシング(RNAseq)を用いたゲノムワイドの比較遺伝子発現解析により,ネッタイシマカへのデングウイルス感染抑制に寄与している遺伝子群とその生物学的機能を推定した。比較遺伝子発現解析には,デングウイルスに感染している個体,ボルバキアに感染している個体,両者に感染していない個体を用いた。解析の結果,ウイルス感染に関与している69個の遺伝子が探索された。これらはセリンプロテアーゼ活性,ATP結合,匂い分子結合タンパク質などの機能に関与していることが推定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的にデング熱患者が急増しているが,有効なワクチンはなく,予防策は蚊に刺されないようにすることのみである。本研究により,デングウイルスを媒介するネッタイシマカ体内でのデングウイルス感染やボルバキアによるウイルス感染抑制に関する遺伝子群とその機能を推定することができた。このような遺伝子レベルの制御メカニズムが今後さらに集積すれば,将来的にはデングウイルスに感染しない(しにくい)蚊を「遺伝子ドライブ」によるゲノム編集で作成するための有用な情報となる可能性がある。
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