研究課題/領域番号 |
17K18940
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
航空宇宙工学、船舶海洋工学およびその関連分野
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
砂田 茂 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (70343415)
|
研究分担者 |
得竹 浩 金沢大学, フロンティア工学系, 教授 (80295716)
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
|
キーワード | マルハナバチ / システム同定 / ロバスト安定性 / 飛行試験 / 神経系 / 昆虫の飛行 / 航空宇宙工学 |
研究成果の概要 |
虫の神経系に内在する制御機能を顕在化させるAttached device法を提案し,マルハナバチに適用した.空力的付加物であるAttached deviceを取り付け,ハチに安定飛行をするための制御機能の適応を強制することで,従来解析することが困難であったハチの飛行制御能力や学習能力が明らかとなる.まずハチの飛行履歴を正確に計測する実験装置を構築し,多くの個体について実験を行うことで,強制的に変化させられたダイナミクスによらず,特定の制御目標を達成するように制御系を適応させていることが明らかとなった.ハチの制御系の決定方針は人工物の制御系設計方針と整合したものである.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドローンのミッション利用において,風擾乱に遭遇した際の安定した飛行の実現が問題となっている.一般に飛翔体は小型・軽量化とともに風擾乱の影響を受けやすくなる.しかし昆虫は,人工の飛翔体と比べて小さいにもかかわらず風擾乱に対しタフである.飛行コントロールを司る神経系に,その理由がある可能性がある.本研究で提案するattached device法は,この秘密を明らかにするために提案したもので,生物学の視点で学術的に大きな意義があると考える.また,現在の人工の飛翔体には備えられていない機能をドローンに適用することでその性能が飛躍的に向上し,その結果,生活がより便利になる社会的意義も期待できる.
|