研究課題/領域番号 |
17K18960
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
川西 優喜 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (70332963)
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研究分担者 |
堀 史説 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20275291)
宮丸 広幸 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80243187)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ナノマテリアル / 毒性 / 廃棄物処理 / ナノ材料 / 環境 |
研究成果の概要 |
多層カンボンナノチューブ(MWCNTs)とフラーレンに放射線・紫外線照射による劣化処理をおこない、物性と毒性の変化を観察した。放射線・紫外線照射によりMWCNTs、フラーレンともに大きな構造変化は生じなかった。しかし格子欠陥やチューブ間距離などの変化が示唆された。哺乳動物細胞に対する細胞毒性や遺伝毒性は変化した。毒性の増加・減少ともにみられた。この分子メカニズムは未解明であるので、今後の研究がまたれる。将来的にはナノ材料の遺伝毒性がもっとも低くなるような処理を特定することによって、各ナノマテリアルの適切な廃棄処理方法を提案できると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナノ材料は消費財への使用量の顕著な増加が予想されており、これに伴い廃棄物処理系に流入するナノ材料の増大も必至である。現在のところナノ材料の安全性を確保するための十分な情報は得られておらず、特に廃棄後のナノ材料及びナノ材料含有製品の生物影響は不明であり、廃棄処理・廃棄環境中でのナノ材料の劣化や、劣化したナノ材料の生物影響は全く未解明である。本課題が明らかにした劣化ナノ材料の物性と毒性の変化は廃棄ナノ材料の安全取り扱いに貢献する。
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