研究課題/領域番号 |
17K18965
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
材料工学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大野 宗一 北海道大学, 工学研究院, 教授 (30431331)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 拡散 / 材料組織 / シミュレーション / 時間反転 / フェーズフィールド法 / 逆問題 / 構造材料 |
研究成果の概要 |
本研究では、拡散方程式の時間反転プロセスを計算する手法(diffusive solution法)の開発を試みた。この手法は、組織形成シミュレーションの時間反転プロセスに応用することを目指したものであり、最終組織から、その発達途中の組織や初期状態に関する情報を得る手段の構築を目指したものである。その結果、diffusive solution法によって、ある条件下であれば、濃度プロファイルの短波長成分の増大を押さえながら、時間反転方向に計算をすることが可能になった。ただし、より高精度な解析のために、さらなる改善が求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、反応拡散方程式の時間反転解析のための数値計算手法を発展させることを目的とし、一部の条件であれば拡散問題の時間反転過程を記述可能な手段を発展させた。この手法を組織形成シミュレーションに応用することで、最終的な(目的の)材料組織から、その過去の形成過程を予測できる手法が構築されると期待される。したがって、効率的な材料開発の方法や材料組織の学理の発展につながる手法が構築されることになり、現在の試行錯誤的な材料開発に代わる新しい手段の発展につながると期待される。
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