研究課題/領域番号 |
17K19030
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ナノマイクロ科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西村 智貴 京都大学, 工学研究科, 特定助教 (60648070)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ポリマーベシクル / 高分子ベシクル / 核酸医薬 / DDS / グライコベシクル / 分子透過能 / 核酸合成 / 酵素反応場 |
研究成果の概要 |
本研究では、我々が独自に開発した分子透過性ポリマーベシクル(Maltopentaose-b-poly(propylene oxide)内で、次世代医薬として注目されている核酸医薬を酵素反応により合成した。また、本研究を遂行するなかで、25°C前後に下限臨界溶解温度を示すpoly(n-propyle oxazoline)と糖鎖からなるブロックポリマーが分子透過能を示すことを 見出した。これによりLCSTを示すような水和能を持つポリマーが分子透過性を向上させることが明らかとなり、分子透過能を持つポリマーベシクルの設計指針を構築する上での足がかかりとなると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、我々が独自に開発した分子透過を示す高分子ベシクルの性質を生かし、高分子ベシクル内での酵素反応により核酸医薬産生を行なった。これにより、従来の核酸送達キャリアが持つ封入率、毒性及び安定性に関する問題を克服する足がかりになると考えられる。また、水和能を有するpoly(n-propyl oxazoline)が、ポリマー二分子膜の分子透過性を向上させることが明らかとなり、分子透過能性高分子ベシクルの設計指針に結びつくと考えられる。
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