研究課題/領域番号 |
17K19098
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物理化学、機能物性化学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 (2018-2019) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
中西 隆造 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子応用研究所 東海量子ビーム応用研究センター, 主任研究員(定常) (70447324)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 負イオン光電子分光 / 円二色性 / 光電子イメージング / 分子クラスター / 光電子分光 / キラリティ |
研究成果の概要 |
気相中に孤立した負イオン種のキラリティを高感度に識別する手法の開拓を目指して,光電子円二色性(PECD)イメージングの研究を行った。PECDは標的分子が円偏光励起によって光電子を放出する際に左円偏光と右円偏光で放出角度分布の対称性が反転する現象のことである。本研究では,PECD画像観測装置を新たに開発し,キラルアルコールの鏡像異性体を前駆体とした負イオンやキラル分子を含む分子集合体からのPECDを観測することで負イオンPECDを実証することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キラリティが関与する反応過程の解明や制御には,その物質のキラリティの識別が不可欠である。本研究では,光電子円二色性イメージングによる気相負イオン種のキラリティ識別を行い,超微量・高感度キラル計測の新手法としての有用性を明らかにした。この成果は今後,準安定的なイオン種や分子集合体といった過渡的に存在するイオン種のキラリティ検出を通じて,キラリティの関与するダイナミクスにおける分子間相互作用の効果の解明に繋がると期待される。
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