研究課題/領域番号 |
17K19111
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物理化学、機能物性化学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
野口 秀典 国立研究開発法人物質・材料研究機構, エネルギー・環境材料研究拠点, グループリーダー (60374188)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 生体界面 / 糖鎖 / 赤外分光法 / 表面増強赤外分光 / 自己組織化 / 表面赤外分光 / 細胞膜 / 振動分光 / 表面化学 |
研究成果の概要 |
本研究は、糖鎖とタンパク間相互作用を調べるため、モデル糖鎖表面を構築し、糖鎖とタンパク間の相互作用を分子レベルで追跡し構造を明らかにしようとするものである。まず始めにモデル糖鎖表面の構造と水との相互作用について調べ、糖鎖部位には2種類の水素結合性の異なるい部位が存在することを示唆する結果が得られた。当初の目的である糖鎖とタンパク質の相互作用を調べ、構造の情報を得ようとしたが、糖鎖由来のシグナルを明確に捉えることができずはっきりしなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞表面の糖鎖の特異的認識能を理解することは、未だ不明な点が多く残されている細胞表面の糖鎖役割を理解するうえで重要である。細胞がガン転移すると細胞表面の糖鎖が変化し、悪性化が進むと、転移性の高いガン細胞では、正常時にはわずかしか発現していない巨大糖鎖の量が増えることが明らかとなってきた。生きた状態の細胞を観測し、細胞表面の糖鎖の分子認識過程を界面選択的な振動分光法の確立させることは、将来分子レベルで構造解析を可能とする。細胞のガン転移に対するメカニズムを細胞表面・界面の構造変化から明らかにしていくことは、生物分野のみならず医学の分野においても多いに有用で意義ある研究となる。
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