研究課題/領域番号 |
17K19114
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
有機化学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
坂本 昌巳 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (00178576)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | キラル光 / 絶対不斉合成 / 不斉制御 / 結晶核 / 結晶成長 / 有機化学 / 結晶工学 / ホモキラリティー / 不斉発現 / キラル渦光 |
研究成果の概要 |
自然界の高度なホモキラリティー発現に関連し,プロキラルな前駆体から光学的に純粋な化合物を創製する手法の開発は,多くの研究領域で注力されている。本研究では,有機化合物が結晶化する際にキラリティーが自然発現する特異な現象を大きく発展させた不斉制御法を開発した。具体的には,プロキラルな化合物の過飽和溶液にキラル渦レーザー光照射することにより,結晶核形成と結晶成長のキラリティーを制御し,物理的なキラリティーを化学分子のキラリティーに転写・変換することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新しい不斉制御法の開発は,キラル材料やキラル創薬分野で強く求められている。また,自然界の高度なホモキラリティー発現は多くの研究領域で注目されている課題である。本研究では,プロキラルな化合物の結晶化をキラル渦レーザー光を用いて制御し,不斉発現と不斉増幅の協働による絶対不斉合成へと展開する前例のない成果であり,不斉有機合成分野のブレークスルーとなる。さらに,有機化学者ばかりでなく異分野の多くの研究者に大きなインパクトを与え,新たな研究領域の創生に繋がる可能性がある。
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