研究課題/領域番号 |
17K19123
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
有機化学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
渡邊 源規 九州大学, カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所, 准教授 (60700276)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | シクラセン / アセン / 前駆体法 / ナノチューブ / 環状アセン / π電子系化合物 / カーボンナノチューブ / 有機半導体 / 構造・機能材料 / 有機化学 / ナノ材料 / ナノチューブ・フラーレン / 光物性 |
研究成果の概要 |
本研究は、シクラセン骨格を形成可能な前駆体を合成し、化学反応に代わる熱・光による温和な条件を刺激とした反応により目的となるシクラセンを達成しようとするものである。目的となるシクラセン骨格の出発原料としてノルボルナジエン骨格を選択したところ、シクラセン骨格の平面伸長構造であるブロモヘキサセン前駆体の合成に初めて成功した。しかしながら、本手法では小さな環サイズを有する前駆体を合成することは難しかったので、ノルボルナジエン-2,3,5,6-テトラジエン体による反応を試みたが、対応するシクラセン前駆体は合成できなかった。今後は多段階反応によるシクラセン骨格の合成を検討することが課題となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規カーボン材料は実用化を見据えた研究が数多くなされ、その分野もバッテリー、キャパシタや半導体等の蓄電・導電材料、太陽電池や光触媒等の光電材料、熱伝材料や分子フィルター等、応用は幅広い。シクラセンはジグザグ型ナノチューブの基本骨格で、この分子の合成法と物性が明らかにされれば選択的ナノチューブの合成が可能となるが、未だ合成が達成されていない化合物である。本研究によりシクラセンへの合成と物性が明らかにされれば、ジグザグ型ナノチューブの基本骨格分野の新領域が開拓される。
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