研究課題/領域番号 |
17K19124
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
有機化学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小椎尾 謙 九州大学, 先導物質化学研究所, 准教授 (20346935)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 高分子 / ポリエチレン / 単結晶 / 結晶構造 / 広角X線回折 / 小角X線散乱 / 放射光X線 / 高分子単結晶 / X線回折 / 赤外吸収分光 |
研究成果の概要 |
本研究では、溶液中および乾燥後の高密度ポリエチレン単結晶の結晶構造を広角X線回折(WAXD)測定に基づき評価し、その相違を明らかにすることを目的とする。 等温結晶化法で調製した溶液中のポリエチレン単結晶およびそれを乾燥して得られたポリエチレン単結晶マットのWAXD測定を行った。得られたプロファイルを比較すると、乾燥に伴い、一部の結晶面の面間隔が広角側にシフトした。これより、乾燥過程でポリエチレン単結晶の結晶格子間隔は小さくなることが明らかとなった。これは、単結晶が溶液中で形成していた中空ピラミッドが平面状へ変形することと相関があると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の身の回りで使用されている高分子材料は、軽量で、しなやかな性質を有しているため、様々な用途で用いられており、近年では軽量であることを活かして、自動車や航空機のボディーやガラスなどの代替材料としても広く使用されている。このような高分子材料の基礎的な知見となる結晶構造を、従来の条件とは全く異なる環境下で測定し、より詳細でかつ厳密に評価することは、高性能な高分子材料の調製に大変役立つと期待される。
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