研究課題/領域番号 |
17K19211
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
葛谷 明紀 関西大学, 化学生命工学部, 教授 (00456154)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | DNAオリガミ / DNAナノテクノロジー / 脂質2重膜 / ナノディスク / 膜タンパク / 金ナノ粒子 / 分子ロボティクス / ナノマシン |
研究成果の概要 |
脂質2重膜を取り込むための口の字型DNAオリガミ構造体を設計し、その形成を原子間力顕微鏡(AFM)により確認した。さらに、脂質2重膜との相互作用についても検討した。また、DNAオリガミ構造体内の疎水空間へのゲスト取り込みに関して、その低い収率を改善するための手法についても検討した。10 nm角のゲスト取り込み空間を有するDNAオリガミ構造体への金ナノ粒子の取り込みにおいて、溶液を凍結することにより100倍以上の加速効果が得られることがわかった。さらに、DNAオリガミ構造体のゲスト取り込み空間に、シクロデキストリンロタキサンを固定化し、高速AFMでリアルタイムに単分子観察することにも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で設計した口の字型DNAオリガミ構造体により、「人工ナノディスク」の構築への端緒が開かれた。また、近年注目が集まりつつある分子機械について、ほぼ世界で初めて高速AFMによるリアルタイム観察を行うことに成功した。生体分子との組み合わせにより、AFMでは観察が難しい小分子でもその存在を可視化できることを示すとともに、観察基盤としてのDNAオリガミ構造体の有用性も示すことができた。
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