研究課題/領域番号 |
17K19222
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
千葉 一裕 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20227325)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ペプチド合成 / 有機合成化学 / 電気化学 / 電解合成 / ペプチド / 有機電子移動 / 電解反応 / 電解酸化 / 液相合成 / 縮合剤 / 化学合成 / 電子移動 / 有機化学 / 生体材料 / 有機工業化学 / 生体分子 |
研究成果の概要 |
本研究では,電気化学的な処理によりアミド結合形成を連続的に完結する反応について開発を行った.その結果ジクロロメタン中でトリフェニルホスフィンを電解処理すると,多様なペプチド合成がほぼ定量的に完結することを明らかにした.ペプチド合成は予め疎水性の高いタグに結合させることにより,得られた生成物と不要な試薬類は簡便に分離することができ,さらには脱酸素化後の生成物であるトリフェニルホスフィンオキシドも電気化学的な還元処理で,トリフェニルホスフィンに再生した.この結果は,僅かな電子移動によりペプチドなど大量の脱水縮合剤の消費を抑制する新たなグリーンケミストリーとしての可能性を開くものである.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多段階の化学反応を要する化学物質生産において,反応毎の分離精製に関する工数の他,試薬や溶媒,廃棄物の総量を極限まで削減することは持続可能な社会構築の基盤となる重要な技術である.近年、次世代医薬として中分子化合物に注目が集まる中で、その中核をなるペプチド等の製造に必要となるアミド結合形成に関する革新技術の導入は重要である.現在,アミド結合形成を数十回繰り返す化学反応生産プロセスでは,アミド結合1つあたり1分子以上の縮合剤を消費し同時にその分解物が発生するという大きな課題がある.本研究成果は,廃棄物やエネルギー消費を大幅に削減する新たなアミド結合形成方法に関する提案として位置づけられるものである.
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