研究課題/領域番号 |
17K19239
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
石川 孝博 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 教授 (60285385)
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研究分担者 |
田井 章博 県立広島大学, 生命環境学部, 教授 (70284081)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | ビタミンC / 植物 / 安定型アスコルビン酸プローブ / アスコルビン酸結合タンパク質 / アスコルビン酸プローブ / プロテオーム / シロイヌナズナ |
研究成果の概要 |
植物がなぜビタミンCとして知られるアスコルビン酸(AsA)を豊富に含んでいるのか?その生理的な理由の解明を目的に、モデル植物のシロイヌナズナを材料に新規に開発した安定型AsAプローブを用いて、AsA結合タンパク質の探索を行った。その結果、葉、花、果実といったAsAが豊富に含まれるさまざまな組織から、多数のAsA結合タンパク質候補を得ており、個別に作製した組換え体タンパク質によるAsA結合性の評価が進行中である。 今回の研究から、これまでに未知のものを含め多くのタンパク質がアスコルビン酸と相互作用し影響を受けることが示唆され、植物アスコルビン酸生理機能の新たな局面開拓のきっかけとなる成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物がアスコルビン酸を豊富に含んでいることは誰でも知っていることであるが、これまでに知られている抗酸化、補酵素、電子伝達以外の生理的役割は実は良くわかっていない。今回本研究により、未知のタンパク質も含め多数のアスコルビン酸結合タンパク質候補が得られた事実は、アスコルビン酸の新規機能として “タンパク質との会合・相互作用を介した細胞機能の調節” にある可能性を支持するものであり、植物でなぜ高濃度のアスコルビン酸が必要であるかという単純だが難しい問題解決のための糸口となった点で学術的意義がある。今後本研究の進展により、特に果実や花序形成におけるアスコルビン酸の重要性を提唱することが期待される。
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