研究課題/領域番号 |
17K19246
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
臼井 優 酪農学園大学, 獣医学群, 准教授 (60639540)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 難培養細菌 / 薬剤耐性 / 難培養 |
研究成果の概要 |
培養可能菌の生育により、生育が阻害される難培養細菌を標的とし、貧栄養培地を用いて、さまざまな環境(河川、湖、温泉、家畜排水等)から細菌の分離を試みた。結果、103種類の難培養細菌が分離され、そのうち29種類が新規微生物を発見することができた。29種類の新規微生物について、貧栄養培地を基礎とした薬剤感受性試験を実施したところ、セファロスポリンやテトラサイクリンに対して耐性を示す株が多数存在した。この結果は、環境中の難培養細菌が、広く使用されている抗生物質に耐性を示すことがあることを示す。これらの細菌が、薬剤耐性菌のレゼルボアになっている可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回、29種類の新規微生物が同定できた。また、これらの株のいくつかは多数の抗生物質に対して耐性を示した。これまでのところ、これらの株から薬剤耐性遺伝子は見つかっていないが、今後の解析により、薬剤耐性遺伝子が見つかる可能性は高い。これらの結果により、環境中の難培養細菌が薬剤耐性遺伝子のレゼルボアとなっている可能性が示される。本研究は、環境中の実態を解明につながり、今後の薬剤耐性問題に対する対策につなげることが期待される。
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