研究課題/領域番号 |
17K19273
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
三浦 孝太郎 福井県立大学, 生物資源学部, 准教授 (70571561)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | イネ / GWAS / デンプン溶解性 / デンプン溶解度 / 湖化温度 / デンプン / 遺伝学 |
研究成果の概要 |
日本酒の原料となる酒米の重要な形質にデンプン溶解度がある。本研究では、イネの胚乳デンプンの溶けやすさを制御する遺伝子を同定するために、日本のイネ栽培品種を用いたGWASを行った。その結果、デンプン溶解度と第1染色体上の新奇遺伝子に非常に強い相関がある事が明らかになった。この遺伝子には2種類のハプロタイプが存在し、ハプロタイプAはバリンを指定するGTTでデンプン溶解温度が高く、ハプロタイプBはイソロイシンを指定するATTでデンプン溶解温度が有意に低くなっていた。ハプロタイプA型にB型を形質転換したところ、溶解温度が有意に低くなり、この遺伝子はデンプンの溶解性を制御する遺伝子であると結論した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本酒醸造における酒米品種のデンプン溶解度は、酒の風味に大きく影響する、デンプンが溶けやすい品種では味と香りが良く深みのある酒になるが、溶けにくい品種ではあっさりとした軽い風味の酒になってしまう。日本の最高ブランド酒米である山田錦はそのデンプンの溶けやすさから非常に評価が高く、醸造された日本酒も高い評価を受ける場合が多い。本研究課題では、酒米のデンプン溶解性を制御する遺伝子を見出す事に成功した、この成果は、今後の酒米育種においてマーカー育種を用いてデンプン溶解性をコントロールする事を可能にするため、商業的に非常に意義のある成果であると考える。
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