研究課題/領域番号 |
17K19276
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
飯田 祐一郎 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 野菜花き研究部門, 主任研究員 (00456609)
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研究分担者 |
藤原 和樹 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター, 研究員 (40725008)
篠原 信 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 野菜花き研究部門, 上級研究員 (90326075)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 根毛 / 抵抗性誘導因子 / ジャスモン酸シグナル / 細菌 / 有機質肥料活用型養液栽培 / MAMPs |
研究成果の概要 |
植物の根の中で最も表面積の大きい根毛は、水分や無機イオンの吸収の大部分を担っている。根毛の伸長は根全体の表面積を拡大させるが、豊富な栄養条件下では抑制される。また根毛の伸長によって土壌中の病原菌と接触するリスクが増加する。本研究では、根毛伸長が土壌細菌によって誘導されるという仮説の下、分離した細菌群のシロイヌナズナに対する誘導能を解析し、供試したいずれの細菌種によっても根毛が誘導される条件を明らかにした。また、シロイヌナズナ変異体の解析からジャスモン酸シグナル経路が、細菌による根毛誘導に重要な役割を果たしていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物の成長に必須な肥料の3大要素(窒素、リン、カリ)のうち、リンとカリの原料となる鉱石は国内ではほとんど産出されず、ほぼ全量を海外から輸入している。また化石燃料を用いて化学合成によって生産される窒素肥料も、大半を輸入に依存している。鉱石も化石燃料も世界的に枯渇が危惧される中、いずれの肥料も価格が高騰し続けており、我が国の農業生産における重大な懸念となっている。本研究は、根毛伸長を制御することで最少の肥料を効率的に吸収させ、同時に病害に対する防除効果も付与するという、次世代の循環型農業の提案を目指している。
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