研究課題/領域番号 |
17K19285
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
佐野 元彦 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (00372053)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 細胞融合 / 魚類細胞 / ウイルス培養 / 組織・細胞 / 魚病 / 魚類培養細胞 / 魚介類ウイルス / ポリエチレングリコール / ウイルス / 水産学 / ウイルス感受性 / 魚類 / 細胞・組織 / ウィルス |
研究成果の概要 |
ポリエチレングリコール(PEG)による魚類の細胞融合法を検討した。融合細胞だけを選択できるように、核酸合成酵素の欠損を誘導するため、ウナギ由来EO細胞を5-bromodeoxyuridineに、また、マスノスケ胚細胞であるCHSE-214を8-azaguaninに耐性化させた。これらの細胞は、選択培地中で死滅せず、融合細胞だけの選別が困難であった。ほ乳類とは異なる魚類培養細胞独自の耐性機構が存在する可能性が示唆された。EO-2細胞での細胞融合条件では、PEG処理25℃、1分間と推測された。このように、薬剤選別がうまく機能するようになれば、細胞融合により魚類の新たな細胞株は作出可能と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PEGによる魚類の細胞融合自体は可能であることがはじめて分かったが、融合細胞の選択培養はできなかった。選択培養のため、核酸合成阻害剤である5-bromodeoxyuridine (BUdR)あるいは8-azaguanin(8-AZ)への魚類培養細胞の薬剤耐性化を進めたが、アミノプテリンを含む選択培地で細胞が死滅することはなく、ほ乳類の培養細胞とは異なり、魚類培養細胞株独自の耐性メカニズムが存在する可能性が示された。薬剤選別がうまく機能するようになれば、細胞融合により魚類の新たな細胞株は作出可能と考えられ、魚類ウイルス培養に新たな道を拓くものと期待される。
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