研究課題/領域番号 |
17K19287
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
野中 寛 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (90422881)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 木質粘土 / 押出成形 / 可塑性 / セルロース / セルロース誘導体 / 木粉 / プラスチック代替 / 木材 / 竹 / 流動性 / ストロー / Woody fiber / Extrusion molding / Cellulose derivative / Lignocellulose nanofiber / Rheology / Bio-based plastic / wood fiber / cellulose derivative / extrusion / recycling / 3D forming |
研究成果の概要 |
海洋ゴミやマイクロプラスチックが深刻な環境問題となっているため,100%植物性の生分解する製品の開発が急がれる。木材,紙パルプ,わらなどは食料と競合しない植物材料だが,熱可塑性がなくプラスチック同様の成形加工ができない。そこで本研究では,木材を一度繊維化し,セルロース系増粘剤,水と混練し,天然物由来の粘土状木質繊維素材を開発した。通常の切削加工では難しい形状の木質材料を押出成形などすることに成功し,プラスチック代替の可能性を見出した。パイプ状成形品「ウッドストロー」はウッドデザイン賞2018に入賞し,以降新聞各社,WEBメディア等に多数取り上げられ,本研究の独創性や挑戦性がおおいに評価された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
木粉に,セルロース系増粘剤を用いて可塑性を持たせ,オールバイオマス成形品を成形するための学術的基礎を確立し,木粉のみならず竹粉,コーヒーかすなどにも適用できることを実証した。プラスチック製品の一部を,バイオマスそのものや,紙パルプで代替することは,化石資源代替,マテリアルリサイクル率の向上の観点より低炭素化に,また海洋のマイクロプラスチック問題の低減に寄与し,廃棄物バイオマスの利用促進につながるなど,様々なエネルギー・環境政策の課題解決に資する
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