研究課題/領域番号 |
17K19324
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
島田 昌之 広島大学, 統合生命科学研究科, 教授 (20314742)
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研究協力者 |
宮本 明夫
今川 和彦
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 子宮 / 卵管 / 精子 / 免疫機構 / 受精卵 / 免疫応答 / 抗精子抗体 / 繁殖障害 / 発情周期 / 自然免疫 / 応用動物 / 畜産学 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
雌にとって異物である精子を除去するが,一方でそれを寛容する仕組みについて不明な点が多かった.本研究において,子宮内は白血球数が少ないが,精子侵入を子宮上皮細胞のTLR2とTLR4が認識し,一過的(慢性ではない)なケモカイン分泌によって白血球を集積するメカニズムが明らかとなった.さらに,この仕組みを回避するために,ミトコンドリアにおける遺伝子発現とタンパク質翻訳機構の高い精子は,直進運動により卵管へ上向が可能になることも示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮内に精子が残存することは,雌にとって異物である精子に対する抗体が産生される要因となる.また,除去するために細胞性免疫が活性化しすぎると子宮内は炎症状態となり,受精卵も攻撃対象となってします.このような免疫寛容と炎症のバランスを保つ仕組みとして,子宮上皮細胞によるTLR2とTLR4系の制御機構を理解することで,精子抗体や着床異常の原因探索が可能となると期待される.さらに,人工授精時の子宮内免疫環境の把握が可能となり,繁殖成績向上に寄与するものである.
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