研究課題/領域番号 |
17K19399
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
笹井 紀明 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (80391960)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 神経管 / ニワトリ胚 / ウズラ胚 / mRNAシーケンス法 / 増殖と分化 / 前駆細胞 / サイズ決定 / 神経発生学 / 中枢神経系 |
研究成果の概要 |
いかなる動物も、個体はそれぞれの種に特異的な大きさを持ち、また個体サイズに合ったサイズで器官が体に備わっている。さらにそこに含まれる、さまざまな機能を持った細胞は、ある一定の量比(細胞数の比率)をもって存在する。この現象から、各器官は細胞の比率を一定に保ちながら、器官の大きさが決めるという2つの機構を同時に満たしながら発生し、機能を獲得することが示唆される。 本研究では、近縁種であるニワトリとウズラ胚に着目し、その発生における遺伝子の差異を調べた。その結果、ほとんどの遺伝子の発現量が同等である一方で、神経分化や増殖に関与する遺伝子の一部の発現量が異なっていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
器官サイズは個体のサイズに対応して決定されるものであるが、その決定のメカニズムは現在のところよく知られていない。本研究は脊椎動物における器官サイズの決定メカニズムの一端を明らかにしたものである。器官構築は、細胞の増殖と分化のバランスによって起きるが、そのバランスが崩壊すると腫瘍化や器官の形成不全を引き起こすものであるから、このメカニズムの理解は重要である。
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