研究課題/領域番号 |
17K19409
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
川根 公樹 京都産業大学, 生命科学部, 准教授 (60362589)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 細胞死 / 細胞脱落 / 上皮 / 細胞外小胞 / 腸管 / 細胞接着 / アポトーシス / ゲノムワイドスクリーニング / 腸管上皮 / 上皮バリア |
研究成果の概要 |
私達の消化管や呼吸器などを形成する上皮組織は、細胞同士が互いに緊密に連携した細胞社会を形成しており、ここでの細胞の終焉は、周囲の細胞との相互協調作用によって細胞が組織から剥離する様式によって起こります。本研究では、この細胞脱落と呼ばれる細胞終焉様式の実行の機構を明らかにすることを目的に研究を行いました。その結果、脱落する細胞が局所で断片化し、細胞外小胞と呼ばれる膜小胞を形成する過程が、速やかな脱落の実行を促進することを示しました。この成果は、細胞が終焉にあたって組織から離れる機構において、細胞膜の動態が重要な役割を果たすという新たな考えを提示しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消化管や呼吸器などを形成する上皮組織において、終焉を迎える細胞が秩序だって組織から排除されないと、炎症や癌などの疾患のリスクを高めることが予想されています。本研究では、細胞脱落と呼ばれるこの細胞終焉様式の実行機構の重要な局面を明らかにしました。得られた知見によって、今後、細胞脱落の異常と種々の疾患の関連性が明らかとなり、炎症や癌などの新たな側面からの理解と新規療法に道を拓くことが期待されます。
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