研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究はヒト大腸上皮幹細胞の運命制御を明らかにすることにより、小腸上皮幹細胞を大腸上皮幹細胞に転換することで、ヒト小腸上皮から大腸上皮を作成することを目的としています。そこで、患者さんの内視鏡生検検体から小腸と大腸を少量採取し、遺伝子発現の違いを検討しました。その中から大腸にのみ発現している遺伝子を発見しました。今後は、その遺伝子の機能解析することで小腸から大腸に転換する仕組みがわかることが期待されます。
炎症性腸疾患、中でも潰瘍性大腸炎は若年者に多く、日本でも患者数が増加している難治性の病気です。潰瘍性大腸炎では粘膜の再生が治療のゴールとなっており、大腸上皮細胞を体外で培養し移植する治療も将来的に考えられています。しかし、潰瘍性大腸炎では病変が大腸全域に渡るため、大腸再生医療では培養するべき正常大腸上皮細胞が確保できないことも心配されます。そのため、小腸細胞を大腸細胞に変換させることで、再生医療の移植に使用できるのではと考えています。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 11件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (35件) (うち国際学会 32件、 招待講演 6件)
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