研究課題/領域番号 |
17K19576
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
斉藤 隆 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (50205655)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | STING / T細胞 / 増殖抑制 / 活性化シグナル / mTORC1 / IFN-g / 活性化抑制 / mTOR / cGAMP / 免疫抑制剤 |
研究成果の概要 |
自己免疫疾患やアレルギー疾患などは、制御を外れて活性化した特異的T細胞が誘導するが、免疫抑制剤は全てのT細胞に働き、活性化T細胞だけを特異的に抑制できる方法が望まれている。STINGリガンドcGAMPでT細胞を活性化すると、活性化T細胞のみ増殖が抑制されることが分かった。cGAMPによる刺激は、mTORC1活性を抑制し、細胞周期の阻害が誘導された。一方cGAMP刺激はポジティブにも働き、T細胞からI型IFNを産生させた。cGAMPのin vivo投与によって直接T細胞を刺激することで、抗腫瘍活性を増強できることも判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特異抗原で活性化されたT細胞を特異的に抑制する方法はこれまでなかったが、少なくともin vitroでは、活性化T細胞を抗原とともにSTINGを共刺激すれば、特異的なT細胞増殖抑制が誘導されることがわかり、自己免疫疾患やアレルギーなど異常に活性化されたT細胞を抑制できる方法開発の端緒についた。一方同時にSTING刺激でT細胞から自然免疫を凌ぐ大量なI型IFNが産生され、in vivo投与によってcGAMPは抗腫瘍活性を亢進できることが判明し、I型IFNによる制御に新しい局面を開いた。
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