研究課題/領域番号 |
17K19582
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡本 一男 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (00436643)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 骨代謝 / がん / 骨転移 / 免疫 / 腫瘍 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
骨は代表的な転移標的臓器の一つであり、骨転移後の期待余命は低く予後不良を齎すものの、いまだがん骨転移の根治は困難である。抗PD1抗体や抗CTLA4抗体の登場によりがん免疫療法に脚光が浴びられる一方、転移性骨腫瘍に対する効果はいまだ限定的であり根治療法も確立されていない。そこで本課題では、骨転移巣で形成される特有の腫瘍微小環境に着目し、骨髄内の腫瘍微小環境の形成機構および、骨髄構成細胞群による骨転移制御の解析に取り組んだ。骨髄内の腫瘍微小環境を標的とすることで、抗腫瘍免疫応答を促進する新たな疾患制御法の確立を目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遠隔臓器へのがん転移は、がんによる死亡の最大の要因となっている。しかしながら、いまだがん転移の制御は不十分であり、がん研究領域の克服すべき課題の一つである。本課題では、骨転移巣で形成される特徴的な「腫瘍細胞―骨髄境界領域」の形成に着目し、その形成機構の実態解明に取り組んだ。この境界領域を構成する細胞群は、骨転移に対する抗腫瘍免疫応答の抑制、および骨髄内の腫瘍進展に関与すると考えられる。本研究はがん骨転移の病理学的理解を深めるだけでなく、免疫学的アプローチによる新規の骨転移治療法開発の分子基盤の確立に繋がることが期待される。
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