研究課題/領域番号 |
17K19593
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
茶本 健司 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (50447041)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | PD-1 / がん免疫 / CRISPR / 免疫逃避機構 / 抗腫瘍免疫 / 免疫抑制 / バイオマーカー / 免疫学 / 癌 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
PD-1抗体を介したがん免疫治療が劇的な抗腫瘍効果を示し、世界から注目を集めている。しかし、一定のがん患者には不応答性であり、その原因追求が急務である。患者間の腫瘍組織のゲノムシークエンスの比較や、がんの試験管内スクリーニング法を用いて、PD-1抗体治療感受性決定遺伝子の同定を試られているが、いくつか困難な点がある。我々は、CRISPR技術を用いた同株由来細胞ライブラリーの作成と、それを生体内のがん排除免疫システムにセレクションさせる手法を考案した。その結果、PD-1抗体治療の効果を規定する遺伝子の同定に成功した。これらの成果はPD-1抗体治療不応答性のバイオマーカーとなり得る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PD-1抗体がん免疫治療はその治療効果が注目され様々ながん腫に適応されているが、その一方で不応答性の患者の多く存在する。PD-1抗体は高価な薬のため医療経済を圧迫する恐れもある。早急にPD-1抗体に対する有効性を判断するバイオマーカーとのその分子のがん治療における意義を解明し、不応答性患者を救済する手段を考案する必要がある。我々はこれまでのスクリーニンスシステムの問題を改善し、新しい遺伝子スクリーニングシステムを開発した。このシステムをマウスモデルに用い、PD-1抗体治療の治療効果を規定する複数の腫瘍由来遺伝子を同定した。これらの結果は、今後の不応答性原因の解明に大きく貢献するものである。
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