研究課題/領域番号 |
17K19605
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中村 雅史 九州大学, 医学研究院, 教授 (30372741)
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研究分担者 |
前山 良 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (10611668)
江上 拓哉 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (40507787)
中山 功一 佐賀大学, 医学部, 教授 (50420609)
森山 大樹 九州大学, 大学病院, 准教授 (70586859)
当間 宏樹 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (80437780)
大内田 研宙 九州大学, 大学病院, 講師 (20452708)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 膵癌 / 3Dバイオプリンター / オルガノイド / 微小環境 / 癌関連線維芽細胞 / 3Dバイオプリンター / 膵癌微小環境 / 基質リモデリング制御 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は膵癌細胞を含むスフェロイドを剣山に積層する3Dバイオプリンターを用いて再現した膵癌微小環境を経時的に観察し、膵癌細胞が進展する新たなメカニズムを解明することである。膵癌細胞と癌関連線維芽細胞を混合することで強固なスフェロイドを作成することができ、3Dバイオプリンターでの積層も可能であった。膵癌細胞の分布の変化は観察できたものの、長期間の観察では癌細胞の増殖が優位となり構造体の強度が極端に低下し観察が困難であった。オルガノイドを用いた実験では癌関連線維芽細胞がオルガノイドの基底膜を破壊して癌細胞の浸潤を促進することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在使用しているスフェロイドやオルガノイドモデルでは、固形癌において微小環境中に存在する癌細胞や間質細胞を忠実に再現し、観察することは難しい。この研究では、膵癌細胞と癌関連線維芽細胞を混合することで強固なスフェロイドを作成することができ、3Dバイオプリンターでの積層も可能であった。オルガノイドを用いた実験では癌関連線維芽細胞がオルガノイドの基底膜を破壊して癌細胞の浸潤を促進することを明らかにした。 この成果により、従来のモデルでは再現できない癌間質を伴う膵癌微小環境をin vitroで再現し、リアルタイムで観察することにより膵癌の浸潤、転移のメカニズムを明らかにする一助となりうると考えられる。
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