研究課題/領域番号 |
17K19627
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
亀山 昭彦 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 上級主任研究員 (80415661)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ムチン / 粘液線維肉腫 / 粘表皮癌 / 糖鎖 / ヒアルロン酸 / シアル酸 / MUC1 / 分子マトリックス電気泳動 / 粘表皮がん / 分子マトリクス電気泳動 / 癌 |
研究成果の概要 |
粘液線維肉腫は症例数が少なく1例のみの実験結果であるが、組織には大量のヒアルロン酸が含まれていることを明らかにした。この疾患の病変部位が産生する粘液はムチンに由来するものではなくヒアルロン酸であることが示唆された。一方、唾液腺の粘表皮癌ではいずれもムチンの一種であるMUC1が産生されており、そのMUC1にはシアル酸を有するコア2型の糖鎖が多く含まれていることを明らかにした。組織切片を用いた解析から、これらのMUC1は悪性腫瘍部の粘液産生細胞および非粘液産生細胞に発現されており、コア2型糖鎖を合成する遺伝子であるC2GnTの発現もMUC1陽性部と一致していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ムチンは通常のプロテオミクスの手法で分析することができず、近年のオミクス技術による進歩からも取り残された未開拓領域となっている。本研究では独自に開発した分子マトリックス電気泳動を用いて、ムチンに着目した粘液産生性腫瘍のバイオマーカー探索研究を行った。中高齢者に好発する粘液線維肉腫や唾液腺の粘表皮癌はいずれも外科的切除が現在唯一の治療法であるが、本研究で見出された特異的マーカーの研究を推し進めることによって治療用抗体の創出など新たな治療法の開発に繋がると期待される。
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