研究課題/領域番号 |
17K19638
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
佐野 良威 東京理科大学, 理工学部応用生物科学科, 講師 (90415175)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 領域間相互作用 / 島皮質 / 扁桃体 / 味覚 / 記憶 / 大脳皮質 / 学習 / セルアッセンブリ / メモリーアロケーション |
研究成果の概要 |
味覚記憶を保存する細胞群が、学習時にどのように決定されるのかその細胞機構を明らかとするため研究を進めた。特に味覚嫌悪学習の責任領域である一次味覚野(島皮質)と扁桃体に着目し、領域間の相互作用を明らかとすることを目的とした。その結果、島皮質の細胞群において学習時の単一領域での細胞活動性ではなく、扁桃体と同時に活動することにより学習時に細胞活動性の高かった細胞が、記憶想起時により選択的に活動することを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日々起きる出来事のいくつかは我々の脳に記憶として蓄えられる。脳は単一の機能を持つ組織ではなく、領域毎に機能が細分化されている。そして出来事を構成する各要素は対応する脳領域で情報が処理、統合され記憶される。一方、記憶を保存する細胞群が、異なる脳領域間でどのような相互作用によりに選択され、記憶ネットワークを形成するのか、その神経基盤は十分に明らかとなっていない。本成果は、記憶形成を担う細胞群を学習時に決定する領域間での相互作用機構を示す重要な発見であるとともに、機能的に細分化された脳が領域間でどのように情報処理を担い協調的に働くかを理解するための糸口を与えると考える。
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