研究課題/領域番号 |
17K19695
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
林 幹人 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (50581914)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 骨生物学 |
研究成果の概要 |
生命科学はマウスを含むモデル動物から非常に多くの知見を得てきたが、マウスで研究された治療標的がヒトにおいては効果が確認できないことも多く、重要なヒト特異的遺伝子を見落としている可能性がある。本研究ではヒト骨構成細胞における遺伝子発現解析・プロファイリングにより、ヒト特異的機能未知遺伝子を絞り込み、マウスには存在しない因子Xを発見した。このXは液性因子で、その標的分子Yはヒトでもマウスでも高い相同性で発現する破骨細胞分化促進性因子であり、XはYの機能を特異的に抑制することで破骨細胞分化を著明に抑制することを見出した。すなわち、Xはヒト破骨細胞分化を特徴づける因子である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、骨代謝学領域に限らず、マウスで同定・開発された治療標的の多くがヒトの疾患において効果が確認されない事実が問題視されている。骨生物学領域のほとんどの研究でもマウス細胞が用いられており、骨構成細胞のヒトとマウスの明らかな違いから、重要なヒト遺伝子を見落としている可能性が示唆されていた。 本研究で構築したヒト骨構成細胞遺伝子発現プロファイリングにより、ヒト特異的機能未知遺伝子が解明され、ヒト骨構成細胞特異的な分子メカニズムの解明につながる可能性がある。さらに、より確実な治療戦略への道筋となることが期待される。
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