研究課題/領域番号 |
17K19743
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
鵜澤 一弘 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (30302558)
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研究分担者 |
肥後 盛洋 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任研究員 (60724383)
大和地 正信 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70451747)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 環状RNA / miRNA / 腫瘍の増殖能 / 腫瘍の浸潤・転移能 / digital PCR / 新規癌抑制核酸医薬 / エクソソーム |
研究成果の概要 |
環状RNAは特定のmiRNAの機能を調節することが最近になって明らかにされた。本研究では、癌抑制性環状RNAであるcirc_102450を同定し、口腔癌細胞株での発現低下を認め、circ_102450発現増強株での有意な増殖能および遊走能の亢進を認めた。患者の血液を用いて術前後のcRNA_102450の発現変動および転移の有無との相関を検証したところ、転移を認めた患者の術前血液中のcircRNA_102450の発現が低くなる傾向を認めた。また、血液中のexsome中の環状RNAの発現を検証したところ、血液中およびexsome中のcirc_102450の発現は同様の傾向を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回我々は、ヒト正常口腔粘膜上皮細胞と比較して、口腔癌細胞株で発現の低下している癌抑制性環状RNA、circRNA_102450を同定した。 この環状RNAは口腔癌臨床検体においても有意な発現低下を認めており、本研究の結果はliquid biopsyの標的として有用となる可能性を秘めており、今後の実験においてこの環状RNAを人工合成することができれば癌細胞への取り込みを行うことで新たな癌治療開発の糸口になると期待できるのではないかと考えられた。
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