研究課題
挑戦的研究(萌芽)
シェーグレン症候群では、涙腺および唾液腺の導管周囲に著明なリンパ球浸潤を認める。これらのリンパ球の大部分は活性化した自己反応性T細胞であり、この活性化自己反応性T細胞によって涙腺、唾液腺の外分泌機能が傷害される。しかしながら、自己反応性T細胞の活性化を制御する機序は不明である。そこで、シェーグレン症候群モデルマウスおよび健常マウスのリンパ臓器から分離したT細胞を対象とするトランスクリプトーム解析を行った結果、解糖系に関与する遺伝子発現の変動が認められた。さらに定量的プロテオミクス解析を行い、シェーグレン症候群の病態との関連が示唆される分子の抽出を行い、遺伝子ノックアウトマウスの作成に至った。
本法におけるシェーグレン症候群の患者総数は約10万人と推定されている。これまで種々の研究が行われてきたにもかかわらず、治療法は乾燥症状に対する対症療法のみで根本的治療法はまだ開発されていない。本研究では、涙腺および唾液腺を傷害する主な免疫細胞であるT細胞を対象とした定量的プロテオミクス解析を実施し、病態の増悪と相関する発現変動を示す分子を同定した。当該分子がシェーグレン症候群の有効な治療標的分子となり得る可能性は高く、臨床的波及効果は高いと考えられる。
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