研究課題/領域番号 |
17K19822
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
松井 邦彦 熊本大学, 病院, 特任教授 (80314201)
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研究分担者 |
谷口 純一 熊本大学, 病院, 病院教員 (20315302)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 災害支援 / 医師 / 熊本地震 / 医師会 / 地震 / 医療支援 / アンケート調査 / カルテ調査 |
研究成果の概要 |
熊本地震の経験をもとに、九州各県の医師会員に対してアンケート調査を行った。送付総数10,000通の約30%から返答を得た。そのうち60%余りが診療所に属し回答者の13.6%が実際に支援に参加した経験があった。災害支援活動のための準備状況について、熊本の医師(K群)は、九州他県の医師(O群)と比べ、有意に高い割合で肯定的に答えていた。K群はO群と比べて、積極的に災害支援に参加する意思を示していた。これらは熊本地震を経験した影響による可能性がある。医師としての経験年数が浅いと、より積極的に支援に参加する可能性が示された。 医師の災害時における支援行動に影響を与える可能性がある、様々な要因が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
様々な災害発生時に、医師に期待される役割は大きい。しかしながら、それらの特殊な状況下において、医師がどのような行動をとるかということについて、明らかではなかった。本研究では、医師自身の被災経験に加え、支援などの活動に参加する行動には、周囲の様々な要因が影響する可能性が伺われた。 本研究はアンケート調査であるため、得られた結果と実際の行動が異なる可能性は否定できない。しかしながら本研究の結果から、医師が災害時の支援も含め、医師の行動に影響を与える可能性がある、様々な要因が示された。今後予想される、様々な災害において、医師がこれまでにもまして貢献できる可能性が示されたと思われる。
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