研究課題/領域番号 |
17K19905
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
長野 一也 大阪大学, 薬学研究科, 准教授 (40548301)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 突然死 / プロスタノイド |
研究成果の概要 |
本研究では、突然死特有の「血液が固まらない」現象に着目し、その関連因子であるプロスタノイド:PNの発現変動を理解するため、その律速であった一斉定量系の構築を試みた。PNの定量では、その血中安定性が低いため、安定な尿中代謝物に着目した。尿中代謝物を精製し、適切に定量するため、逆相とイオン交換カラムによる二段階固相抽出法を適用した結果、全ての代謝物を一斉に定量できた。そこで、有用性を検証するため、PNが関連するクローン病患者の尿を解析した。その結果、既存の報告通り、PGE2の代謝物量が健常者よりも有意に多いことが示され、本手法の実用性が示唆された。今後、突然死に適用し、その分子病態の解明を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プロスタノイド:PNは、生理機能を担っている一方で、その破綻は、病態の発症/悪化に関連することが知られている。特に、痛覚過敏では、PGE2とPGI2が相互に協調し合って働いている。そのため、生体内のPN変動を理解することが、突然死を始め、各種病態解明に繋がると期待される。しかし、PNは血中半減期が短いため、適切な定量は困難であった。 本研究では、上記課題を解決するため、二段階固相抽出法を応用し、独自の尿中PN代謝物一斉定量系を開発した。また、ヒト尿試料を用い、その実用性を示してきた。今後、突然死を始め、様々な疾患に本手法を応用することで、新たな分子病態の解明と、診断/治療への応用が期待される。
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