研究課題/領域番号 |
17K19914
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安尾 しのぶ 九州大学, 農学研究院, 准教授 (30574719)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 概日時計 / 食事リズム / 情動 / 記憶・学習 / 海馬 / マウス / 神経 |
研究成果の概要 |
不規則な明暗周期による概日時計の乱れは気分障害や記憶障害と関与する。本研究では時間制限給餌が情動行動や記憶・学習能力に及ぼす影響について、マウスを用いた解析を行った。朝型の給餌時刻リズムでは夜型の給餌時刻リズムに比べて、うつ様行動や空間記憶行動に好ましい影響がみられた。これらの影響には海馬の時計遺伝子や神経調節因子が関与する可能性が示唆された。また、幼少期の給餌リズムは成熟後の行動に影響しないことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに時間制限給餌が糖代謝や脂質代謝に影響することが解明されている。本研究では初めて、時間制限給餌が脳に関連する機能(情動や記憶・学習能力、海馬の遺伝子発現など)にも強く影響を及ぼすことを明らかにした。これらの結果は、食事時刻の統制によって情動や記憶・認知機能を良好に維持できる可能性を示唆しており、睡眠不足や概日時計の乱れによるうつ病や交通事故・産業事故の防止に貢献できる可能性がある。
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