研究課題
挑戦的研究(萌芽)
新規マイオカイン候補(#30020)が、骨格筋でタンパク質に翻訳され、分泌され、生理的な役割を生じさせるかどうかを検証した。ヒト骨格筋では#30020の遺伝子発現が確認されたが、マウスなど他の動物種では発現が確認されなかった。ヒト骨格筋細胞やマウス骨格筋へ#30020を強制発現させることにより、タンパク質発現の検証を試みた。強制発現させた#30020のタンパク質発現は確認されたが、内因性のタンパク質の発現の確認(検出)はできなかった。またヒト骨格筋細胞の上清中への分泌も検出できなかった。以上のことより、#30020がタンパク質として分泌され、生理的役割を担っている可能性は低いと考えられる。
ヒト骨格筋特異的に発現し、分泌構造を有するタンパク質#30020が新規のマイオカイン候補として挙がっていたため、複数の方法を用いてその可能性を検証した。しかし、期待されたようなタンパク質ではないことが明らかとなった。一方、本候補分子の検出や機能の解明のために用いた実験手法は、現在別のマイオカインの検証に役立っている。現在行っているマイオカイン候補は、大変興味深い結果を得ているため、今回の研究を進めるにあたって使用した手法が他のマイオカインの研究に役立っているという点で、大きな学術的意義があったと考える。
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