研究課題/領域番号 |
17K19995
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
石川 智治 宇都宮大学, 工学部, 准教授 (90343186)
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研究分担者 |
辰元 宗人 獨協医科大学, 医学部, 教授 (30296157)
長谷川 光司 宇都宮大学, 工学部, 教授 (50272761)
牧 勝弘 愛知淑徳大学, 人間情報学部, 教授 (50447033)
三井 実 ものつくり大学, 技能工芸学部, 准教授 (70535377)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 片頭痛 / 生活音 / 不快ノイズ / 快不快評価 / 周波数依存性 / 弁別閾値 / 聴性脳幹反応(ABR) / 聴覚誘発電位(AEP) / 聴脳誘発反応 / 閾値 / 片頭痛患者 / 音過敏 / ノイズ / 音響的特徴 / 心理生理モデル / 音診断 / 音療法 |
研究成果の概要 |
本研究の最大の成果は,片頭痛患者が日常生活で不快なノイズとして感じる音の種類とその物理的特徴を,世界で初めて明らかにしたことである。更に,心理実験により計測した聴覚閾値と,生理実験により計測した聴性誘発反応との関係を明らかにすることができた。これにより,片頭痛患者の知覚メカニズムの解明を前進させることができた。これらの成果は,音を聞くだけで片頭痛を簡易的に診断できる装置を設計するための基盤データとなるだけではなく,片頭痛の治療や片頭痛患者へ快適な音環境を提供するための新しい知見となり得る。すなわち,片頭痛患者の生活を支援するための医学・工学における有益な研究成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存研究では,片頭痛患者に単純な音刺激を聴取させた時の心理評価や生理反応の計測に留まっていた。これに対し,本研究では,片頭痛患者が日常生活で聴取する複合的な音を対象としたことで,不快ノイズとして感じる音の種類と物理特性を明らかにし,片頭痛患者の心理・生理反応メカニズムの本質的な解明を前進させた点で,学術的意義があるといえる。また,問診による片頭痛患者の診察が音刺激の提示により簡易的に行える技術基盤や片頭痛患者に快適な音環境を設計する技術基盤が整備され,片頭痛を抱える多くの患者に対する新たな医療・生活支援の提供につながる点で,社会的意義が大きいといえる。
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