研究課題/領域番号 |
17K20062
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境保全対策およびその関連分野
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 周平 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (00378811)
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | マイクロプラスチック / ナノプラスチック / 生成ポテンシャル / 日用品 / マクロプラスチック |
研究成果の概要 |
本研究では、10 μmレベルのマイクロプラスチック(以下MPs)の採取、前処理、計測、同定の手順を開発し、表層水、底泥、下水、下水汚泥中の存在実態を明らかにした。琵琶湖流域の下水処理場4か所から合計30種類のMPsが検出され、流入水中のMPs個数密度は158~5,000個/m3であった。放流水中では0.3~2.2個/m3であった。一方、100 μm未満のMPsの除去は急速砂ろ過を行っても不十分であると示唆された。2次元アレイを用いた高速FT-IRイメージング技術により、最小1.1 μm四方のMPsの同定が可能となった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、環境中では300 μmより大きな粒子が計測されることが多い。微細片については測定方法が確立されていないのが現状である。マイクロプラスチックが環境中で分解されていくとナノプラスチックになることは容易に予想できる。ナノサイズとなると摂食する生物も多くなり、生物濃縮過程を含めて議論が必要となる。本研究により、最小1.1 μm四方の分析が可能となることで、ナノプラスチックの動態解明に大きく寄与することができた。
|