研究課題/領域番号 |
17K20078
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
松田 直 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (50361100)
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研究分担者 |
齋藤 昌利 東北大学, 医学系研究科, 教授 (00451584)
北西 龍太 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (20436116)
埴田 卓志 東北大学, 大学病院, 助教 (30400360)
渡邊 真平 東北大学, 大学病院, 助手 (70509413)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 人工胎盤 / ヒツジ / 新生児蘇生 / 新生児仮死 / 遷延性肺高血圧 / 胎児機能不全 / 蘇生 / 胎仔 / 新生児遷延性肺高血圧 / 胎仔仮死 / 胎児循環 / 膜型肺 |
研究成果の概要 |
胎児循環を維持できる人工胎盤システムは出生時の低酸素により遷延性肺高血圧に陥った児の蘇生に応用できる可能性がある.本研究ではその有効性を明らかにすることを目的とした. ヒツジ胎仔を蘇生方法により対照群 (n=6),人工換気群 (n=5),人工胎盤群 (n=5) に分け,酸素投与時間と人工換気や人工胎盤を必要とした総蘇生時間を3群間で比較した.人工換気群の酸素投与時間は対照群および人工胎盤群と比較してそれぞれ有意に長かった.また人工換気群の総蘇生時間は対照群と比較して有意に長く,対照群と人工胎盤群には有意な差を認めなかった.このシステムは有効な新生児蘇生デバイスであることが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症感染,胎便吸引,胎児水腫などで遷延性肺高血圧に陥った新生児仮死児では,未だその蘇生と集中治療に苦慮することが稀ではない.その原因は肺血流が減少した新生児に対して肺呼吸と新生児循環を強制しようとするためである.補助循環システムを用いて胎児循環に戻せば肺呼吸に頼る必要がなくなり,その呼吸循環管理は容易で,かつ生理的となる.本研究では遷延性肺高血圧に陥った新生児を胎児循環を維持したまま蘇生することの有効性が示された.
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