研究課題/領域番号 |
17K20094
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
安楽 泰孝 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (60581585)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 薬剤送達システム / 酵素補充療法 / ナノリアクタ / カスケード反応 / 酵素 / 酵素プロドラッグ療法 / ドラッグデリバリーシステム |
研究成果の概要 |
酵素補充療法(ERT)は、体内に足りない酵素を補充することで症状の改善を計る治療法で、疾患部位まで酵素を送り届け代謝を促すシステムを組み込んだ薬剤送達システム (DDS)は、とりわけ副作用の低い革新的治療法として期待されている。本課題では、これまでに確立した酵素の反応場として最適な構造を有するナノリアクタを基盤技術として、疾患の原因物質の酵素分解に加えて、酵素反応によって生じた重篤な副作用につながる有害物質をも別の酵素によって浄化可能な反応場を構築した。その結果、腫瘍を標的とし副作用の極めて低い酵素補充療法用ナノリアクタを開発することを実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題で得られた成果は、これまで報告された自己組織化集合体の中でもトップクラスの高い血中循環性能を有しており、「複数の酵素からなるカスケード反応を生体内で誘起する仕組み」は薬剤投与による副作用を著しく低下させる革新的な技術である。これらの技術は、患者のQOLを考えた上でも非常に意義深く、既存の薬剤の薬効を超えるドラッグデリバリーツールに発展することが期待できる。
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