研究課題/領域番号 |
17K20100
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大岡 昌博 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (50233044)
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研究協力者 |
宮岡 徹
北田 亮
齋藤 洋典
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | リハビリテーション / 運動錯覚 / 多自由度 / ウェアラブル / 小型振動発生器 |
研究成果の概要 |
革新的なリハビリテーション機器を開発することを目的として、運動錯覚装置のウェアラブル化と複数の腱に対して振動刺激を与えた時の錯覚惹起について調査した。1)小型ボイスコイルモータと手首サポータを組み合わせた装置とその制御方法を確立した。2)本ウェアラブル運動錯覚装置の性能を評価したところ、従来の大型の卓上運動錯覚誘発装置と同程度の性能があることを確認した。3)屈曲方向の運動錯覚誘発に最適な部位の特定したところ、尺側手根伸筋腱と筋肉の接合部が適切であることがわかった。4)パワーアシストと運動錯覚を同時に与える実験を行ったところ,離散的な角度変化により生起される運動錯覚が増加することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本成果の学術的意義は、屈曲方向の運動錯覚を生じるために最適な筋腱と刺激位置を特定したことと、パワーアシストを組み合わせた場合に離散的な角度変化を与えた方がより大きい運動錯覚が生じることを示した点である。社会的な意義としては、新しいリハビリテーションの確立に向けてウェアラブルな運動錯覚誘発装置を開発し、その制御方式も確立してことが挙げられる。前述の学術的知見は、このウェアラブル運動錯覚誘発装置を運用する際に有効活用される。すなわち複数の筋腱を刺激して上肢の錯覚運動を制御したり、作業療法と運動錯覚を組み合わせた時に離散的な角度変化を与えた方がより効果的であることを示したりするときに活用される。
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