研究課題/領域番号 |
17K20110
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
弓場 英司 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80582296)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | リポソーム / pH応答性高分子 / アジュバント / 免疫抑制解除 / 多糖 / 細胞傷害性Tリンパ球 / がん免疫療法 / 正電荷脂質 / 樹状細胞 / カチオン性脂質 / 腫瘍微小環境 / 免疫抑制 / 生体材料 / ナノバイオ / 免疫学 |
研究成果の概要 |
本研究では、腫瘍内の免疫抑制細胞を免疫活性化型の細胞へ再極性化するためのがん抗原キャリアシステムを構築した。正電荷脂質と機能性多糖を導入したリポソームによって、免疫担当細胞への抗原導入、強力な細胞活性化に成功した。さらには免疫抑制的に傾いた細胞を免疫活性化型へ再極性化できることが示唆されたことから、本ナノキャリアシステムは、がん免疫療法用の免疫抑制解除システムとしての利用が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍内の免疫抑制に関わる免疫チェックポイント分子に対する阻害剤が開発され、劇的ながん治療効果を示しているが、その高額な薬価から、より安価な代替治療システムの開発が急務である。本研究は、腫瘍に存在する免疫抑制細胞を、強力な免疫賦活作用をもつ正電荷脂質―カードラン誘導体ハイブリッドを用いて、免疫活性化細胞へと変化させることを検討した。このような免疫抑制解除リポソームにより、非常に高い免疫誘導機能を持つ治療システムが実現でき、がん免疫療法の確立に大きく寄与できる。
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