研究課題/領域番号 |
17KK0048
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
馬 岩 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (10403221)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2021
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
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キーワード | グローバルサプライチェーン / オフショアリング / マッチング / タスク貿易 / スーパーモジュラー / 経済政策 / 経済理論 |
研究成果の概要 |
本研究では、労働者の技術レベルが異なる2国と財を生産するために多くのタスクを行う枠組みで、タスクの重要性とタスク間の技術補完性がグローバルサプライチェーンの形成に与える影響を分析した。また、技術革新によるタスクの重要性の変化がグローバルサプライチェーンと経済厚生に与える影響を考察した。次に、技術レベルが連続的な労働者が財を生産するために、チームを作って異なる重要性を持つ2つのタスクを行うという枠組みに基づき、労働者の技術分布の変化が労働者間および労働者とタスク間のマッチングに与える影響を調べた。また、労働者の国間のマッチングが労働者とタスク間のマッチングおよび所得の配分に与える影響を分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は既存文献で考えていないタスクの特性とタスク間の関係、特に、タスクの技術に対する敏感度とタスク間の技術補完性に注目し、グローバリゼーションによるオフショアリングとリショアリングを同時に分析した。タスク間の技術補完性をとらえるために、既存文献で使われた生産関数を組み込むできる一般的なスーパーモジュラー(supermodular)生産関数を用いた。また、タスク間に技術の補完性が存在する場合に、費用最小化問題は非凸性となり、新しい理論結果を導いた。更に、各クラスターにおいては中央値マッチングが成り立つという多クラスターのマッチングパターンおよび無差別ゾーンのあるマッチングパターンを考察した。
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