研究課題/領域番号 |
17KK0049
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
増本 康平 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20402985)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2021
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
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キーワード | 意思決定 / 文化比較 / 高齢期 / 高齢者 / 文化差 / 後悔 / 感情調整 / 国際比較 / 加齢 / 心理学 / 自律 |
研究成果の概要 |
本研究では,高齢期の意思決定に関する先端的な研究を実施しているスタンフォード大学長寿センターに滞在し,相互独立を背景とし自己決定を尊重するアメリカ人と,相互協調的な判断を重視する日本人の人生の価値の認識や価値の行動への反映を比較し,well-beingとの関連性を検討した。研究の結果,意思決定に影響する行動の価値は文化的背景によって異なり,人生の締めくくりの意思決定においても,個々人の置かれている文化や社会といった環境要因を理解し,さらに,その文化的背景によって加齢の影響も異なる可能性を念頭に意思決定支援につなげる必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢にともない身体的・心理的健康が損なわれ,自立した生活が困難な状況となっても,生活の質(QOL)を維持するには,個人的なことがらを意思決定できる「自律」が重要となる。しかしながら,良い意思決定の基準は文化的背景によって異なると考えられる。例えば,個人的な幸福の追求を擁護・促進することに価値をおく欧米の相互独立文化と,社会的秩序や人間関係に価値をおく相互協調文化では,意思決定時に重視する価値が異なっている可能性がある。本研究は,文化的価値観の違いを明確にすることで,多様な価値基準に応じた意思決定支援方法の確立を目指す。
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