研究課題/領域番号 |
17KK0093
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
数学解析
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研究機関 | 東京大学 (2018-2020) 広島大学 (2017) |
研究代表者 |
三竹 大寿 東京大学, 大学院数理科学研究科, 准教授 (90631979)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2020
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
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キーワード | ハミルトン・ヤコビ方程式 / 均質化問題 / 長時間挙動 / 粘性解理論 / Aubry-Mather理論 / 弱KAM理論 / 収束率 |
研究成果の概要 |
補助事業期間(平成30年度~令和2年度)では,三つのテーマ,(テーマ1). HJ方程式の漸近解析(長時間挙動,均質化問題),(テーマ2).結晶成長をモデルとした方程式に関する解析,(テーマ3).平均場ゲーム理論に関する選択問題の解析について取り組み,幾つかの重要な結果を得ることができた.特に,ハミルトン・ヤコビ方程式の均質化問題の収束率とその最適性に関する研究は,PDE的手法だけ解析することは難しく,長らく案件とされてきた.これを受入共同研究者のYifeng Yu教授との共同研究として一部解決できたことは意義深い.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
補助事業期間中に,最適確率制御問題に現れる退化粘性ハミルトン・ヤコビ方程式と呼ばれるクラスの方程式に適用できるよう,弱 KAM 理論の一般化に取り組んだ.従来の弱 KAM 理論は決定論的な力学系しか扱えないため,新しい道具立てを必要とした.この点を偏微分方程式論から見直すことで決定論及び確率論を 統一する一つの新しい枠組みを幾つか作ることに成功してきた.応用として,漸近解析(長時間挙動,均質化問題)ついて解決した.これらの成果は,偏微分方程式論における粘性解理論,弱KAM理論において,特に重要な学術的意義を持つと期待できる.
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