研究課題/領域番号 |
17KK0117
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
池谷 直樹 九州大学, 総合理工学研究院, 准教授 (70628213)
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研究期間 (年度) |
2018 – 2020
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
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キーワード | 境界層 / 都市キャノピー / 運動量フラックス / 乱流構造 / 輸送係数 / 年キャノピー / 植生キャノピー / 歩行者空間 / 低頻度高リスク |
研究成果の概要 |
本課題は,都市域における低頻度高リスク環境の発生機構の解明および都市乱流境界層における統計量普遍則の追求を試みるというものである.2つの海外共同研究機関において,国際共同研究を実施した.オーストラリア連邦科学産業機構では,先行研究として進んでいる植生キャノピー乱流場の知見を共にして,申請者が提案する都市キャノピー上の乱流統計値に対する収支式の理論的定式の導出と,最適な数値解析手法に向けた理論的解釈を提案するに至った.アメリカ大気研究センターでは,運動量・物質輸送係数の文献・データ調査のもと,物質輸送係数のスケール依存性を明らかにした. .
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題は,都市乱流境界層を対象として,都市域における低頻度高リスク環境の発生機構の解明および都市乱流境界層における統計量普遍則の追求を試みたものである.応用的かつ実学的な研究が先行する日本のアカデミアに対して,本課題による国際共同研究を実施したことによって,先行研究として進んでいる植生キャノピーの知見や屋外実験における物質輸送係数推定の結果から,理論的論考よるモデリングに資する基礎的知見を得ることができた.特に人々や建物などか関連する建築環境の分野のよう応用研究が重要視されつつある分野に対して,流体力学的な基礎的知見を導入できたことの分野に対する波及効果は極めて大きなものであると考えている.
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